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大会実行委員長 渡辺雅之
東京学芸大学 教授
いろはにほへと塾 塾頭













その1 ベトナムコーヒーの快・怪・買い ( 2010.02.19 )

 コーヒー好きの私はどこの国へ行きましても必ずおいしいコーヒーを探し出します。コーヒーの味そのものを楽しみます。いつものギリシャコーヒーは、ギリシャでしかおいしくないものですが、アテネに着くとまずいつものギリシャコーヒーを飲まないではギリシャに来た気がしないから不思議です。カップの底にどろっと残った滓にギリシャに来たんだなぁとの思いが絡まるのです。

 そんなコーヒー好きの私も初めてベトナムに来て飲んだベトナムコーヒーに驚きました。ガラスのカップの下に何か白いものがあり、その上にアルミ製の容器が乗っていてコーヒーがぽたぽたと落ちています。もちろん蓋がありました。

 そうしてしばらく待ってやっと飲めるようになります。まず蓋を取り、それをひっくり返してその上に容器をのっけます。スプーンでカップ下の白いものを好みに応じてかき混ぜます。この白いものとはコンデンスミルクなのでした。甘めがお好きな方は目いっぱい、渋めが好きな方はあまり掻き回さずにお楽しみください。

 帰国前スーパーでこの容器をいくつか買い求めて家でベトナムコーヒーを楽しむことにしました。お客さんが来たら、好んでこれを出すよう努めました。そして、半年後、この容器はいつの間にか食器戸棚の奥に使われず、忘れ去られておりました。

 やっぱギリシャと同じかぁ、と笑いながら、時々この容器を手にしております。でも、ベトナムコーヒー豆の方はちょくちょくペーパードリップで楽しんでいます。ベトナムって、コーヒー豆生産量世界第2位なんですね。へぇー。知らないことばかり。ちょっと調べたら、「コーヒーベルト」が出てきました。赤道の南北のある範囲内でしかコーヒーって育たないですって。おもしろい。ベトナムのコーヒーはすごく個性的です。強烈な存在感を残してくれています。そして、やはりベトナムで飲むに限りますな。どうです、コーヒー好きのあなた、ベトムコーヒーの旅もおつなもんですよ。

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