ベトナムでは私達が知っている「ボランテア」の活動精神は始まったばかりです。先日、学生が海岸(ベトナムには沢山あります)のゴミ拾いをしたと言うことが、ニュースとなったくらいです。生活水準が急速に改善したベトナム社会ですが、まだまだ、自分自身の生活向上に追われているのかも知れません。
他方、「走ることを楽しむ」ライフスタイルも始まったばかりです。
最近になって、ベトナムの人達はテレビやインターネットで、先進国の生活スタイルが直接見られるようになり、先進国のスタイルに憧れるようになってきました。そして、「スポーツとして走る」と言う世界も知りました。(かつては戦いの中で走ったのではないでしょうか)
また、ベトナム人はおしゃれです。そして「走る姿はかっこよい」「走ることでの健康美とスリムな体つくり」が、今風のおしゃれスタイルになりつつあります。ゲストランナーだった谷川真里さんは、ベトナムの若い女性達には、とても素敵に見えたに違いありません。
また、ごみごみした街中の風景からは想像できませんが、食品添加物など健康に非常に気を使う人達です。そして、健康のために走る人達も出てきています。
しかし「スポーツとして走る」は、まだまだ認知度が低いのがベトナム社会なのですが、その中で、ニャチャンにあるトン・ドク・タン(Ton Doc Thang)大学に「日本ベトナム友好の促進」「マラソンは先進国的」をキーワードに、「ボランテア」をお願いしたところ、200名が協力してくれました。ヘタクソな英語とベトナム語で、最初に話しを持ちかけたのが、大会の3日前でした。あやふやな話し合いだったのに、そのすばやい対応には感激しました。やはりこちら側が「日本」だからこその対応と思いました。
実のところ、日本で見られるようなボランテアの役割は、まだ、伝わっていません。一部は大会運営を手伝い、ランナーとして参加した者、応援だけした者もいます。でも、200名が、協力してくれました。
今年も楽しみです。
ベトナム国際ニャチャンビーチハーフマラソン組織委員会
名誉副会長 川嶋修三
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