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▲大会組織委員会名誉副会長川嶋修三氏とトンドクタン大学の学生ボランティアの皆さん。

 ベトナムでは私達が知っている「ボランテア」の活動精神は始まったばかりです。先日、学生が海岸(ベトナムには沢山あります)のゴミ拾いをしたと言うことが、ニュースとなったくらいです。生活水準が急速に改善したベトナム社会ですが、まだまだ、自分自身の生活向上に追われているのかも知れません。

 他方、「走ることを楽しむ」ライフスタイルも始まったばかりです。

 最近になって、ベトナムの人達はテレビやインターネットで、先進国の生活スタイルが直接見られるようになり、先進国のスタイルに憧れるようになってきました。そして、「スポーツとして走る」と言う世界も知りました。(かつては戦いの中で走ったのではないでしょうか)

 また、ベトナム人はおしゃれです。そして「走る姿はかっこよい」「走ることでの健康美とスリムな体つくり」が、今風のおしゃれスタイルになりつつあります。ゲストランナーだった谷川真里さんは、ベトナムの若い女性達には、とても素敵に見えたに違いありません。

 また、ごみごみした街中の風景からは想像できませんが、食品添加物など健康に非常に気を使う人達です。そして、健康のために走る人達も出てきています。

 しかし「スポーツとして走る」は、まだまだ認知度が低いのがベトナム社会なのですが、その中で、ニャチャンにあるトン・ドク・タン(Ton Doc Thang)大学に「日本ベトナム友好の促進」「マラソンは先進国的」をキーワードに、「ボランテア」をお願いしたところ、200名が協力してくれました。ヘタクソな英語とベトナム語で、最初に話しを持ちかけたのが、大会の3日前でした。あやふやな話し合いだったのに、そのすばやい対応には感激しました。やはりこちら側が「日本」だからこその対応と思いました。

 実のところ、日本で見られるようなボランテアの役割は、まだ、伝わっていません。一部は大会運営を手伝い、ランナーとして参加した者、応援だけした者もいます。でも、200名が、協力してくれました。

 今年も楽しみです。


ベトナム国際ニャチャンビーチハーフマラソン組織委員会
名誉副会長 川嶋修三


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