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大会実行委員長 渡辺雅之
東京学芸大学 教授
いろはにほへと塾 塾頭













その8 ベトナム ドン ( 2010.04.09 )

 あたくしの「外国のお金」箱にはいろいろな国の紙幣やらコインやらが入っています。入っているといっても財産となるには程遠く、出かけた後の残り金ですので少額でしかありません。また、コインは大学近くのお好み焼屋さん「へんくつや」の娘さんがコイン収集の趣味があるとのことでお土産がてら持ち帰った物の残りでもあります。また、再度出かける時のためのものという場合もあります。

 オーストラリアでの学会から戻りまして広島風お好み焼きや「へんくつや」で大学院生らと飲んでいるときにコインを皆に見せました。オーストラリアのコインはオーストラリアにしかいない動物が描かれていること、大きさもまちまちでユニークなのでおもちゃ銀行みたいで面白いものです。そのときおかみさんが娘がコインを収集しているから欲しいと言われ、一通り差し上げました。すると、そのコインの金額分以上の生ビールとメロンを頂戴したのでした。まさに海老で鯛を釣ったのでした。随分と昔のことです。

 次男がまだ小学生の頃、担任の先生から外国のお金の紹介をしてほしい旨の依頼がありました。そこでアジア各国の紙幣とコイン、オーストラリア、ドイツ、ギリシャ、イタリアそして南アフリカ共和国、子どもがよく知っているアメリカのものを紹介してきました。子どもたちは初めて見る外国の紙幣に興味津々でしたね。  

 貨幣の持つ意味や銀行の役割、国と国の交換制度などが題材の単元でのワンポイント登板となったようです。各国の通貨単位の呼称に笑いが絶えませんでした。ドラクマ、マルク、ランド、ペソ、チャット、などなど。

 やがてユーロが通貨となりますと、旧紙幣はよい記念となりました。統一されますと便利になったなぁと痛感しておりますが、その一方でさみしさもちょっぴり感じております。

 さて、ベトナムはドンです。缶ビール1本が約1万ドン。これがあたくしの換算単位の基準となりました。数万円を両替しましたら何百万ドンにもなりまして、ちょっとした金持ち感覚を味わえます。しかも物価は安いのでなかなか減りません。これがまたうれしい、のです。

 ここだけの話ですが、アジアの通貨統一なんて夢も見ています。日本円にするということではありません。どこかの通貨にするというよりも新しいもので考えています。ま、夢ですけど。

 それに対し、もっとローカルな地域通貨というものも関心がありまして、実はあたくしのイベントではすでに使い始めています。名称は「ふれ愛通貨」、単位は「笑顔」というものです。いまのところ1笑顔紙幣(といいますかカードのようなものです)しか作っておりません。1笑顔を50円で販売します。ドリンクテントで350mlカップ1杯のスポーツドリンクが1笑顔です。つきたて餅(およそピンポン玉サイズ3ケ)も1笑顔、というようにしています。各テントで現金を扱わず、お釣り等の心配が一切ないということが利点の一つと思います。

 金融教育をやっているのでしょかね。


 

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