以前、ハノイに出かけた際、現地関係者にうまい地鶏があるからと野性的な環境の食堂に誘われました。ぬるいビールのため、大きな氷の塊をコップに入れてもらい(ベトナム式か)、氷への危険感を緩め、おいしく楽しい交流のひと時を過ごしました。まぁ、この時の氷の影響は大きく、確実に私のお腹を直撃して帰国しても約1カ月は腹痛と下痢が止まりませんでしたけど、その時の会話は面白かったです。
地鶏を食べ、ビールを飲むうち、彼らは日本における私の生活ぶりに関心が移ってゆきました。やがて、奥さんの話となりまして、「釣った魚には餌はやらない。」もんだという、伝統的な逸話を紹介しましたら、ベトナムでもそうだ、と大いに盛り上がりました。
ベトナムでは結婚する前は女は「猫」なんだとか。結婚したら「虎」になるというじゃありませんか。もう可笑しくて可笑しくて腹を抱えて笑ってしまいました。というのも、ホーチミンで卓球をした駐在員や現地在住の日本人の卓球クラブの人と飲んだ時、ベトナム女性と結婚したチームマネージャーは下の娘さんを同伴してきていて、そのわけはお父さんの監視をお母さんから命じられたからだとかを思いだしたからでした。
彼は、ベトナム女性は結婚すると怖いよ、と皆にアドバイスを送っていました。
「韓国農村部にベトナム妻急増」の記事が出たのは、本年7月25日のことでした。記事によりますと、韓国農村部での「嫁不足」が問題化して、2003年に約4万4千人だった外国人配偶者は、今年5月の時点で約13万6千人に急増したようです。このうち外国人妻は約12万人。その4分の1はベトナム人女性だとか。その数約3万2千人。
現実は厳しく、十分な意思疎通のないまま結婚を斡旋する仲介業者も多く、問題が多発しているようだ。韓国政府機関の移住女性緊急支援センターには、ベトナム人妻から、「一方的に配偶者を選んだ」、「暴力をふるわれた」、など、昨年は1万4千件を超える相談が寄せられている。
そこに事件が起こったのです。7月8日釜山市内の自宅で韓国人夫(47歳)がベトナム人妻(20歳)を殺害してしまったのです。理由は、「妻を殺せという幻聴が聞こえた」というものです。男は精神的に不安定な状態にあるという。
この二人は今年1月に業者を通じて結婚し、妻は7月1日に韓国に到着したばかりのことだったのです。
ベトナム側もこの事件には並々ならぬ関心を寄せています。
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