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1.SEA GAMES 2009
2.’09年アジア室内競技大会
3.ベトナムのスポーツ事情
4.ベトナムの陸上競技
5.ベトナムのマラソン大会
6.ベトナムのサッカー
7.その他のスポーツ










4.ベトナムの陸上競技


日本のように学校教育の場におけるスポーツに要する機会は非常に少なく、また、実業団のような大会はほとんどないこともあり、素質ある選手の発掘は困難、しかし、各省・市スポーツ機関においては、省、市レベルによる陸上競技等各種大会を定期的に開催。また、国内陸上競技大会開催等により、近年においては素質ある青少年の発掘にはある程度効果が出ており、将来有望と思われる選手も増えつつあります。

前記のように学校教育の場におけるスポーツ施設は完備されていないため、ホーチミン市では各区に設置されている陸上競技場を、幾つかの高校が曜日と時間を定めて陸上競技の練習を実施。季節によるものの、早朝5時ころから先生に引率されての男女高校生の練習を行っている。大体トラック一周400mの陸上競技場を使用。

陸上競技のうちトラック競技における日・越公式記録についての一部を比較すると次の通り
(2009年10月現在)

            ベトナム       日本   

(男子)                    

100m        10秒20     10秒00

400m        47秒06     44秒78

800m      1分49秒81   1分46秒16

1,500m    3分52秒18   3分37秒42

5,000m   14分46秒51  13分13秒20

10,000m  30分21秒51   27分35秒09

マラソン  2時間20分台    2時間06分16秒

(女子)

100m       11秒54     11秒24

400m       55秒52     51秒75

800m     2分06秒95   2分00秒45

1,500m     4分14秒32   4分07秒86

5,000m    15分43秒30  14分53秒22

10,000m   34分48秒28   30分48秒89

マラソン   2時間48分台   2時間19分12秒

 

5.ベトナムのマラソン大会


0年代前半: 東南アジア特に、タイ、シンガポールでは国際的なマラソン大会が毎年開始されており、特にタイでは毎週日曜日には国内各地で複数の大会が開催されているほどマラソンブーム。複数の月刊ランニング誌が発行されているほどです。ベトナムにおいては92年から96年までフイリピンのビール会社のスポンサーによりホーチミン市とハノイを交互に「ベトナム国際マラソン」を開催(フル、ハーフ他)。特に第一回(ホーチミン市)の92年2月は、米越国交正常化前であるにも関わらず、米よりボストンマラソン優勝経験者を招待、また、米越戦争初期にダナン上陸作戦の元米海兵隊数名のラン−ナー数名に対しても入国査証を発給、国交断絶前の査証発給ということで国際的に反響を呼みました。ベトナム政府は開放政策後において、開かれたベトナムを国際的にアピールするためには国際的なスポーツ大会が最もふさわしく、それにはオリンピックでも最も人気種目であるマラソン大会の開催を決定。第一回ベトナム国際マラソンは同年(92年)のバルセロナオリンピック参加男女一名ずつの選考も兼ねていました。

90年代中盤―後半: ハノイにおいては、96年より98年まで3年間トヨタベトナムの協賛により「トヨタハノイハーフマラソン」が開催されました。しかし、それ以降10年以上大きな大会はなし。ホアンキエム湖周回のミニマラソンは年数回開催されている程度。ホーチミン市においては、統一会堂前スタート/ゴールのハーフは年数回開催されていましたが、道路事情により近年は難しい様子。しかし、郊外でのミニマラソンは開催されています。国内的には各省選抜選手による国内大会は定期的には開かれていますが、一般市民レベルでの陸上競技、特にマラソン大会はほとんど開催されていません。スポーツの原点である陸上競技、特に老若男女誰しも参加できる市民健康マラソン普及は今後の大きな課題。


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